AIは高齢者とどんな会話できるの?羽田空港で話題の受付ロボットにChatGPT搭載!独居高齢者見守りロボ誕生へ

いま社会に旋風を巻き起こしている人工知能(AI)チャットボットの「ChatGPT」

羽田空港で活躍して話題を呼んだ受付ロボットが、今度はChatGPTを搭載し、高齢者向けの見守り(AI会話)ロボットとして開発が進められています。

AIは果たして、高齢者とどこまで会話できるのでしょうか。

ChatGPTは高齢者の話し相手になれる?

2022年のTIME誌に特集されたロボットベンチャー、ドーナッツ ロボティクス㈱(東京・港区)は今春、IT企業の㈱メタリアル(東京・千代田区)との協業で、ChatGPT(チャットジーピーティー)を高齢者向けにチューニング(調整)し、見守り(AI会話)ロボットに搭載すると発表しました。

羽田空港で実験をした受付ロボット「cinnamon(シナモン)」でいま、この開発が進められています。

そんな高齢者向けにチューニングするChatGPTとは、どのようなものでしょうか。

どうなる?ロボットにChatGPT搭載!

良き話し相手になる「見守りロボット cinnamon」

これまでの会話AIは特定の場面で力を発揮する一方で、ときには会話が成り立たないこともありました。
これに対し、従来のAIとは学習方法の違うChatGPT会話AIは、違和感のない会話ができるうえに、人の感情を汲み取る能力も進化しています。

そこで、メタリアル社はここに更にチューニングを加え、高齢者への思いやりを持ったAI会話の実現をめざす考えです。

同社では高齢者とChatGPT(見守りロボットcinnamon)の会話例として、こんな例文を紹介しています。

ChatGPT)○○さん、今日はご機嫌いかがですか?
高齢者)おかげさまで、元気じゃよ。
ChatGPT)○○さん、元気そうで何よりですね!最近、特に楽しんでいる趣味はありますか?
高齢者)最近は散歩するようにしとる。
ChatGPT)○○さん、散歩がお好きなんですね!素晴らしい!散歩の途中で見つかった何か気に入った場所や風景はありますか?
高齢者)公園の木をみるのが好きじゃな。

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ロボットから高齢者に話しかける

cinnamonが話しかけてくれる

この両社では、最新の技術で生まれたChatGPTを高齢者が簡単に使えるよう、余計な設定は行わずに開発する方針です。

たとえばcinnamonには赤外線センサーが搭載されているため、電源さえ入っていれば、ロボットの周辺を通るだけで、ロボットから高齢者に話しかけます。

このようにスマートスピーカーやタブレット等との違いは、ロボットから呼びかけることができる点です。
ChatGPTは質問を待つしかないところが弱点とも⾔えますが、ロボットが(センサーにより)⼈との間に⼊って会話のきっかけ作りをすれば、そのマイナス面も大きく解消されます。

そうすれば、⾼齢者の皆さんの孤独感をやわらげることができるでしょう。

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次世代ロボが一人暮し高齢者を幸せに

いま一人暮らしの高齢者が増えるなか、その孤独感を最新のテクノロジーで解消できるよう、ロボット開発によって高齢者の皆さんの幸福感と生活の質の向上をめざす考えです。

これからはロボットがさまざまな内容の声掛けに対応できるようになれば、まさしく子や孫のような存在になっていくのではないでしょうか。

この記事と画像の出典:㈱メタリアルおよびドーナッツ ロボティクス㈱ 公式サイト

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