G7「広島開催に意義」 ローマ教皇、核廃絶訴え

ローマ教皇フランシスコ(ロイター=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは20日、G7サミットが開催されている広島の司教に宛てた書簡を公開し「核兵器の脅威が続く中、広島を開催地に選んだことは意義深い」と指摘した。核兵器などの大量破壊兵器は「平和の幻想をもたらすだけだ」と強調し、G7首脳らに廃絶を呼びかけた。

 教皇は自身も2019年に訪れた広島を「記憶の象徴」と呼び「核兵器の使用が引き起こす悲劇」を考慮するよう訴えた。ロシアによるウクライナ侵攻などの紛争への懸念を表明し、サミットが恒久平和に向けた「先見の明を示すように祈る」と締めくくった。

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