門首招き、金沢で帰敬式 親鸞聖人御遠忌法要

大谷門首からおかみそりを受ける門徒=金沢市安江町の金沢別院

  ●151人、仏弟子に

 真宗大谷派金沢教区の宗祖親鸞聖人750回御遠忌(ごえんき)法要(北國新聞社後援)は20日、大谷暢裕(ちょうゆう)門首を招き、金沢市安江町の金沢別院で2日目の法要が営まれた。大谷門首による帰敬式(ききょうしき)(おかみそり)が執行され、151人が法名を賜り、真宗門徒として新たな人生を歩むことを誓った。

 50年に一度の御遠忌となり、金沢教区では2008年に発案、20年5月に法要の実施を計画していたが、新型コロナの感染拡大による延期を経て、3年越しの開催となった。

 待ちわびた門徒が合掌して受式し、大谷門首が門徒一人一人の髪にかみそりを三度当てた。執行の言葉で大谷門首は「帰敬式は仏法僧の三宝に帰依し、仏弟子として新たな出発をする大事な儀式。皆さんに心からお祝い申し上げる」と語った。代表の新谷壽久さん(79)=第6組、金沢市=が「朝夕のお勤めを生活の基本とし、日々聞法に励む」と応えた。

 午前中は初晨朝(じんじょう)、初日中が勤まった。縁儀(えんぎ)(稚児行列)が行われ、華やかな衣装に身を包んだ40人の子どもが真宗会館から本堂までの約50メートルを巡った。

 参加した金沢市小橋町の横間凛紅さん(8)は「キラキラした服を着られて楽しかった」と笑顔を見せ、母の瑞乃さん(30)は「家族に稚児の姿を見せられて良かった」と目を細めた。午後からは結願逮夜(けちがんたいや)が始まった。

 ANAクラウンプラザホテル金沢で祝賀会が開かれた。21日は結願晨朝に続き、大谷門首が出仕し、結願日中を勤める。

御遠忌法要を勤める僧侶

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