綾瀬市の花バラ、観光資源に ローズガーデン開業まで1年契機にトークショーなどPR 

増田惠子さんらが参加したトークショー=綾瀬市文化会館

 綾瀬市は市の花バラを観光資源にした誘客活動をスタートした。その第1弾として「ローズガーデン」(同市深谷上)の開業まで1年を契機に20日、市役所周辺でトークショーなどのPRイベントを開催した。

 ローズガーデンは、リニューアル工事中の光綾公園内にあったバラ園を観光施設として再整備して来年5月のオープンを予定している。広さは7700平方メートルで約4.5倍に拡張され、バラの品種も74種に増やす。

 市文化会館(同市深谷中)で行われたトークショーでは、ローズガーデンの総合監修を務めている植物専門家の河合伸志さんが「園内は11の庭園に分かれており、世界各地のバラを植栽して旅をするように散策できる。綾瀬オリジナルの品種も準備している」などと設計コンセプトを紹介した。

 参加した歌手の増田惠子さんはバラの愛好家で「ベランダで会話するように育てている。凜(りん)とした姿の白バラのように生きたいと思って生活している」とその魅力を語った。

 また、古塩政由市長は「1970年代に市の花に制定して以降増えてこなかったが、ローズガーデンの開業を契機にバラによるまちづくりに力を入れていく」と述べた。

 城山公園(同市早川城山)の会場では、市民団体による切りバラの配布や育成講座、バラにちなんだ商品販売も行われ、にぎわった。

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