G7広島サミットに招待国として参加している韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が、21日午前7時半すぎ、岸田総理とそろって平和公園を訪れ、韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花しました。
韓国人原爆犠牲者慰霊碑は1970年に建てられたあと、1999年に平和公園内に移されたもので、韓国の大統領が訪問するのは今回が初めてとなります。
韓国の尹大統領は19日、招待国としてG7サミットに参加するため広島入り。韓国の現職大統領として初めて広島市を訪れていました。
岸田首相と尹大統領は、5月7日の日韓首脳会談後の会見でそろって慰霊碑に参拝することを発表していました。
献花後、両首脳は平和公園内にある会議場でことし3回目となる日韓首脳会談を行っています。
会議の冒頭、岸田総理は、韓国人原爆犠牲者慰霊碑への参拝について「日韓両国の関係においても、世界の平和を祈るうえでもたいへん重要なことだった」と述べ、尹大統領は、「共同参拝は韓国人原爆犠牲者を追悼すると同時に、平和な未来に備えた岸田総理の勇気ある行動として記憶される」と語りました。
アメリカのバイデン大統領を交えた日米韓首脳会議も開かれる予定で、北朝鮮の核問題や経済安全保障協力の強化についても意見を交わすとみられます。
