自転車、ヘルメット着用で交通安全 街頭活動で高校生らに呼びかけ 大村署など

高校生に自転車の安全運転を呼びかける警察官(右)=大村市玖島1丁目

 自転車に乗る人のヘルメット着用が努力義務となったことを踏まえ、大村署などは19日夕、大村市玖島1丁目の国道34号沿いで、自転車で下校中の高校生らに交通安全を呼びかける街頭活動をした。
 春の全国交通安全運動の一環として、同署員や大村地区地域交通安全活動推進委員ら約10人が参加。自転車や徒歩で下校中の高校生らに「ヘルメットをかぶりましょう」「無灯火の自転車が危ない」などと書かれたチラシを配った。
 ヘルメット着用は4月に施行された改正道交法により全年齢で努力義務化。罰則はないが、警察は着用を促している。
 平たんな土地が多い大村市は県内の他の市町に比べ自転車の利用率が高いとされる。同署によると今年1月以降、管内で97件の人身事故が発生しており、このうち8件は自転車が絡む事故(5月18日現在)。自転車事故の占める割合は約8%となり、県全体の人身事故のうち自転車が絡む事故の割合(約4%)の2倍に上っている。
 同署の島森利幸交通課長は「自転車も加害者となる場合があり、交通ルールはしっかり守ってほしい。また、自分の身を守るためヘルメットの着用をお願いしたい」と話した。

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