盛岡文士劇、6年ぶり東京公演 900人の来場者を魅了

時代物「一握の砂 啄木という生き方」で演じる綿世景さん(左)ら=20日、東京都文京区

 【東京支社】岩手県ゆかりの作家や著名人ら文士が芝居を演じる盛岡文士劇の東京公演は20日、東京都文京区の文京シビックホールで上演された。盛岡で生を受けた石川啄木の半生を描く物語を終焉(しゅうえん)の地・文京区で披露。6年ぶりの東京公演は、笑いあり涙ありの熱演で約900人の来場者を魅了した。

 公演は実行委(会長・三浦宏岩手日報社相談役)主催。第1部の現代物「あのなはん」は、本県のアナウンサーらが温かみのある「盛岡言葉」を使いながら、ユーモアたっぷりの芝居で会場を笑いに包んだ。

 実行委役員の口上に続く時代物「一握の砂 啄木という生き方」を上演。一家の長としての責任と小説家への情熱のはざまでもがく啄木の生涯を描いた。

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