ドッジボール強豪チームもびっくり…ボール5個で行う「マルチボール」 W杯メダリストらが東松山で体験会

「2022マルチボール日本代表」らの指導でボール5個を投げ合うマルチボールを体験する小学生ら=埼玉県東松山市白山台の白山中学校体育館

 埼玉県東松山市白山台の白山中学校体育館で「マルチボール体験・交流会」が開かれ、地元の小学生ドッチボールチームの選手たちが試合を通して、マルチボールのルールやだいご味などを体験した。

 通常、日本でなじみのドッジボールは、ボール1個の「シングルボール種目」。これは日本発祥のルールで、アジアの数カ国でしか実施されていない。世界で主流のドッジボールはボール5個を同時に投げ合う「マルチボール種目」と呼ばれ、日本ではほとんで認知されていない、という。

 昨年12月、「ドッジボール ワールドカップ」がエジプトで行われた。「2022マルチボール日本代表チーム」(26人)は初出場ながらも女子チームが銀メダル、男子と混合チームが銅メダルを獲得した。その後、代表選手たちが各地で「マルチボール」の子どもたちへの普及活動に取り組んでいる。

 今回の交流会は日本代表選手で東京都豊島区のアメリカンドッジボールチーム「リベルタ」に所属する森美月さんが同じく代表の篠原謙生、小池吉崇、下鳥真菜の各選手らと企画した。参加したのは東松山市で活動する小学生ドッジボールクラブチーム「埼玉フォルティス」(高沢基矢代表)の選手25人。創部4年で、2年連続で全国大会に出場している強豪チーム。

 マルチボールは、1チーム6人で、ゲーム1セット3分間、正面から5個のボールを使って当て合い、相手チームのメンバーを多く減らした方が勝利する。この日は、代表選手らの模範試合が行われたほか、子どもたちも6チームに分かれて総当たりで、マルチボールを体験した。

 6年生の高沢優吾さん(12)は「ルールは難しかったが、皆で5個のボールを投げ合ったり、よけたり楽しかった」、藤本純也さん(12)は「ボールがまとめて飛んできたり、難しい面もあったが面白かった」という。

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