【5月29日更新】台風2号、気象庁の予想進路と米軍の見方は 日本接近いつ、最大瞬間風速60m

写真を拡大 台風2号の予想経路図=2023年5月29日午後9時時点(気象庁HP引用)
写真を拡大 2023年5月29日午後0時点の台風2号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 大型で非常に強い台風2号(マーワー)は2023年5月29日午後9時現在、フィリピンの東をゆっくりした速さで北北西に進んでいる。今後、北寄りに進み、その後は北東に進路を変える見込みで、沖縄地方にかなり接近する見込み。今後の予想進路や接近時期について気象庁の予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考にまとめた。⇒台風2号の最新状況はこちら

 気象庁によると29日午後9時現在の台風2号は、中心気圧950ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心の東側220キロ、西側150キロ以内は風速25メートル以上の暴風、中心の東側800キロ、西側500キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。

気象庁の進路予想

 気象庁の進路予想を見ると、30日午後9時には沖縄の南を北北西にゆっくり進んでいるとみられ、31日午後9時には石垣島の南約270キロに達する見通し。沖縄地方気象台の29日夕方の発表によると、台風は31日から先島諸島の南海上を北上し、強い勢力で6月3日にかけて沖縄地方にかなり接近し、31日の先島諸島では猛烈にしけ、6月1日ごろ暴風となる見込みとなっている。沖縄本島地方では30日から、大東島地方では6月1日ごろから大しけとなる恐れがある。

 台風2号は、30日午後9時時点では強い勢力を維持しており、中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速60メートルの見通し。その後、北上するにつれ勢力を弱めるが、先島諸島に接近する可能性がある31日の午後9時時点では中心気圧950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルの予報で依然と強い勢力を保っているとみられる。中心の東側330キロ、西側260キロが暴風警戒域になっている。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、気象庁と同様、北西から北、北東に進路を変えるとみているようだ。沖縄県の石垣島や宮古島、沖縄本島地方が31日以降に接近するルートを示しており、今後の動きに注意が必要だ。

中心付近の風の強さの予測

5月29日午後9時:51m 5月30日午前9時:46m 5月30日午後9時:44m 5月31日午前9時:41m 6月1日午前9時:36m 6月2日午前9時:28m 6月2日午前9時:23m

「マーワー」名前の意味

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「マーワー」の命名国はマレーシアで、マレー語で「バラ」を意味する。

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