鳥取市民体育館いよいよ開館 関係者向け内覧会に地元住民招待

最新設備が整った施設を見学する住民=20日、鳥取市吉成3丁目の鳥取市民体育館

 2020年12月末に閉館し、現地で建て替え工事が行われていた鳥取市民体育館が完成し、関係者向けの内覧会が20日、地元住民などを招待して開かれた。新しく生まれ変わったアリーナやトレーニングルームのほか、フットサル場やスケートボード場などさまざまな設備があり、住民らは目を輝かせながら見学した。

 新体育館は「鳥取市民体育館エネトピアアリーナ」として6月3日に開館する。地上4階建てで、敷地面積は1万9689平方メートル。アリーナはメイン、サブともに2階から3階までの吹き抜け構造で、メインアリーナは3階部分に476席の観覧スペースがある。1階は浸水対策のため、高さ5メートルの空間「ピロティ」になっており、駐車場のほか、フットサル場とスケートボード場を設けた。

 2階は受付や更衣室のほか、壁面鏡を備えた研修室やトレーニングルームも完備。受付横のキッズスペースにはネット遊具やボルダリング用の壁面を設置した。トレーニングルームには筋力トレーニングやストレッチ、ランニング用など約20種、計40台のマシンがあり、施設のスタッフが常駐する。

 内覧会に訪れた住民らは、トレーニングルームでスタッフに使い方を教わりながらマシンを体験するなど施設をじっくりと見学。早くも使用料などについて質問していた。

 同市吉成1丁目の主婦、伊井野真弓さん(61)は「以前はただの体育館だったのに、とても充実した設備になった。災害時に安心して避難もできる」と笑顔で話した。

 一般向けの内覧会は21日~27日の午前10時~午後7時に開催。6月3日には開館記念式典が催される。4日の一般利用開始以降は、体育館を運営するミズノによる各種スポーツ教室も開かれる。(中村芙美子)

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