『名探偵コナン 黒鉄の魚影』強火オタクはここに萌えた♡3つの胸キュンポイント

最新作となる第26弾劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』。4月14日に公開され、5月8日にはシリーズ初の興収100億円突破が発表された本作。

今回の最新作「黒鉄の魚影」は東京にある海洋施設パシフィック・ブイを舞台に、女性エンジニアの誘拐事件が発生。彼女が持っていた、ある情報を記すUSBが組織の手に渡り、灰原哀に黒い影が忍び寄ることになる……というもの。

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』メインビジュアル

壮大なスケールで描かれるなかにも、要所要所で挟まれる萌えポイントに、大きくなっても頭脳はお花畑なオタクである筆者は胸キュン♡ というわけで本作の感想を潜水済みライター(お花畑)が語ります!

【1】コナンくん、過去イチ爆イケ寄り添い系スパダリ

八丈島を訪れたコナンのもとに、沖矢昴=赤井秀一から一本の電話が入り、不穏な予感を感じ取ったコナンは近海にある施設“パシフィック・ブイ”へと潜入。

そして女性研究者が拉致される事件が発生。黒ずくめの組織が関与していることに気付いたコナンでしたが、さらにその夜、灰原哀は組織によって連れ去られてしまいます。

このあたりでの「灰原を絶対ぇ助けてやる!」モードのコナンくんがTHE・漢!
執念の追跡っぷり、哀ちゃんを奪還するためのなりふり構わない本気の捨て身っぷり、そして劇場版サイズのダイナミックなカメラワーク。

「コナンくんっていうか工藤新一、男前過ぎかよ!イケイケだよ!オギャァ!」と口から何かが生まれそうなドキドキ感を歯を食いしばって無音のまま興奮を我慢しましたが、それもまた『安定の劇場版コナン謎修行』といった感じです。

また、今まで哀ちゃんが背負ってきた過去や直面している現実が壮絶で「誰か哀ちゃんの心の支えになってあげてくれ」「不憫すぎて見てられん」と悲痛な思いが強かったのですが、今作のコナンくん全編通して、ものすごいスパダリぶりです!

ネタバレ回避での感想としては、心身とも追い込まれた哀ちゃんに、コナンくんがかける言葉ひとつひとつが直球で誠実で、物理で距離感ゼロで優しいです。頼りがいあり過ぎ案件で何度も泣きました。

精神的にも行動的にもガッツリ哀ちゃんも寄り添い、なんなら自分の生命の危機さえ厭わず守り抜こうという漢気。

“哀ちゃん救出”のために最後まであきらめない男・コナンくんいや工藤新一に今作で改めて沼落ち確定ですし、甘いロマンチックが過ぎるしと、その行動力に、今作のコナンくんは“爆イケ”以外言葉が見つからないぐらい! 切なキュンキュン感が波のように押し寄せて止まりません!

あまりにも余韻が胸キュンなので『自分の願望が生んだ幻覚だったのかな……?』と不安になりましたが、SNS上でも「コナンが歴代屈指の男前」「コナンくんと哀ちゃんイヤホン半分この場面で死んだ」「ラスト間際で萌え過ぎて悲鳴出そうになった」などの声も多数見かけたので、現実だったようで良かったです。

【2】ジンの容赦ないヴィランぶり。存在が悪の華。

そして今回注目したのは、やはり黒ずくめの組織“ジン”! そもそも黒ずくめの組織は圧倒的なヴィランであり、あらゆるキャラクターたちを苦しめ、恐ろしい存在なので決して共感できる部分は一切なしのはずなのですが、ヴィランならではの妖しさにドキッとしてときめいてしまいました。

というのも、ジンが海上に降り立つシーンでは、なぜかやたらとキレイな夕陽をバックに、それに照らされてキラキラと光る波しぶき。強い潮風にあおられて、ひらめく長い銀髪。スレンダーボディに黒のトレンチコートがはためき、さりげなく帽子が飛ばないように押さえるジン。

正直いってビジュアル爆発、大優勝。スクリーンがまぶしくて目を細めたオタクです。

スタイリッシュ登場がオシャレ過ぎて、思わず「ジンニキのイメージビデオかな?」と沸いて無音かつ心の中でキャッキャし放題! ノーリアクション鑑賞の修行は辛い道のりです。

そうは言っても非情なジン。何を言ってもネタバレでしかないのが辛いところですが、観ていて「そこまでするか」「それはさすがにないんじゃないか」と感じてしまう容赦なさが、やはり黒ずくめの組織の幹部。その冷酷さも含めて“極悪非道な悪の華”という表現がいちばんふさわしいように思えました。

「無駄にキラキラするのやめてジンニキ」「やたらイケメンで吹いた」といった“潜水済み組”からの声も聞かれるなどジンニキ、相変わらずの注目度です。

【3】壮大な規模の中でも、しっかり活躍する赤井と安室

今作は灰原哀を軸とした上で、海洋での壮大な規模のストーリーですが“みんな大好き”赤井秀一、安室透(バーボン)も、しっかり大事な場面で活躍しています!

詳しいことはここで言えないのですが、強いて言うなら「赤井さんも、安室さんもすごいコナンくんのこと心配してる…めちゃくちゃ親御さん感ある…」そして「コナンくん、ナイスパス!有能ミッドフィルダー♡」といった感じでしょうか。

個人的には安室透モードとバーボンモードのスイッチングに身悶えしたいほどときめきました。そして赤井さんに、今作でもまんまとハートを撃ち抜かれてメロメロです。

やはりFBIの男であり、公安の男であり、潜入捜査のバーボンであり「やってくれたな?!」「正直、これ待ってました♡」という充足感で、観ながら内心満面の笑みでガッツポーズ! 心のペンライトをガンガン振りながら“脳内ひとり応援上映”をしたい気持ちでいっぱいです!

SNS上の反応を見ても同じく「安室さんの反応に笑った」「赤井さん本領発揮」などみんな大好き赤井さん・安室さん♡という空気感で、その全員とがっちりエア握手をして回りたい衝動を全力我慢です。

今作は壮大な規模の事件とともに、哀ちゃんの不憫さを体感して思わず泣いてしまう物語。
また豪華なゲスト声優陣にも驚かされて自分の推理力も惑わされたり、かと思えばロマンチックな展開になったりと歴代随一ともいえるストーリーの鮮やかさ!

そしてやはり「全員が主役級のエピソード過ぎて全然目が足りない、また潜水しよう」と無限リピート待ったなし。

何回潜水して見ても、もう一度それぞれの場面を確認したくなる気持ちが止まりません。この切ないながらも激エモなストーリーは、何度でもぜひ劇場でご覧ください!

(執筆:加藤日奈)

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』作品情報

劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
2023 年4 月14 日(金)から全国ロードショー

東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設『パシフィック・ブイ』。本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。そこでは顔認証システムを応用した、とある『新技術』のテストも進められていた―。

一方、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナン達少年探偵団。するとコナンのもとへ冲矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。不穏に思ったコナンは、『パシフィック・ブイ』の警備に向かっていた黒田兵衛ら警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、ひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生…!さらに彼女が持っていた、ある情報を記すUSB が組織の手に渡ってしまう…。

海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも、黒い影が忍び寄り…決して触れてはいけない<玉手箱ブラックボックス>が開かれたとき封じ込めた過去がいま、洋上に浮かび上がる―

●劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』公式サイト: http://www.conan-movie.jp/index.html

■キャスト
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:小山力也
灰原哀:林原めぐみ
ジン:堀 之紀
ウォッカ:立木文彦
ベルモット:小山茉美
安室透/バーボン:古谷徹
赤井秀一:池田秀一

スペシャルゲスト:沢村一樹

阿笠博士:緒方賢一
吉田歩美:岩居由希子
小嶋元太:高木渉
円谷光彦:大谷育江

■スタッフ
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:立川譲
脚本:櫻井武晴
音楽:菅野祐悟
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
■主題歌:スピッツ「美しい鰭」Polydor Records

公式サイト:https://www.conan-movie.jp

(C)2023青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

© 株式会社マレ