U-20W杯次第で「即A代表」「即海外行き」もあり得るU-20日本代表の4名

現地時間21日にU-20ワールドカップのグループステージ初戦を迎える日本代表。

今回は、DFチェイス・アンリ(シュトゥットガルト)、髙橋仁胡(バルセロナ)、MF福井太智(バイエルン)、FW福田師王(ボルシアMG)の4名が欧州クラブからの参戦となり注目を集めているが、国内にも素晴らしいタレントたちがいる。

ここでは、本大会の活躍次第で即ヨーロッパのクラブにスカウトされそうな逸材たちをご紹介しよう。

松木 玖生(FC東京)

ポジション:トップ下、ボランチ

青森山田で全国制覇を成し遂げた時のキャプテンは、間違いなくこのチームの中心であろう。

足元の技術が特別優れているわけでもなければ際立った個人技を見せるわけでもない。しかし球際に非常に強く、仲間が苦しい時にこそ発揮される勝負強いメンタリティーは何よりの魅力だ。

それこそがFC東京のアルベル監督から「(18歳にして)ヨーロッパで戦える」と絶賛されたモノであり、(自身のビッグマウスもあるが)本田圭佑に例えられる所以でもある。

キャプテンとして、1999年大会の準優勝以上となる栄冠をこのチームにもたらせるだろうか。

北野 颯太(セレッソ大阪)

ポジション:攻撃的MF、左サイド

昨年、柿谷曜一朗、香川真司に次ぐクラブ史上3番目の若さでセレッソ大阪とプロ契約を締結した北野颯太。さらに南野拓実を上回るクラブの最年少得点記録も樹立した。

武器は何といっても繊細なテクニック。風間八宏氏がC大阪の「スポーツクラブ技術委員長」に就任し、フィジカル重視から技術重視へ強化方針が変わったことでサッカー観が変わったのだという。

元日本代表MF松井大輔も「ドリブルがすごい。ガンガン行くよね。横に普通に選手が待ってるのに、自分で行くから…昔の俺を思い出すよね(笑)」と絶賛する。

今季はやや苦しんでおり、3月のU-20アジアカップでも目立った働きはできなかったが、10番のプライドを見せてほしいところだ。

永長 鷹虎(川崎フロンターレ)

ポジション:ウィング、右サイド

プロ野球のソフトバンクホークスと阪神タイガースに優勝した2003年に生まれたことから鷹虎(たかとら)という個性的な名前を付けられた20歳は、ブレイク候補の一人かもしれない。

現時点ではトップチームでも出場はままならず、代表でもスーパーサブ的な存在に過ぎない。フィジカルに課題があるのは確かだが、ロールモデルコーチの内田篤人は彼の独特の感性を「作って生まれる以上のセンス」と表現する。

憧れは同じ左利きのモロッコ代表ハキム・ジヤシュ(ツィエク)。ボールを持つ前から既にドリブルを始めているかのような仕掛けの速さは唯一無二ともいえる特徴だ。

世界のスカウトが見るのは個人の能力。プレー次第ではヨーロッパへの道が開けるだろう。

熊田 直紀(FC東京)

ロールモデルコーチの内田篤人が「FC東京のみなさん、サインは今のうちに、写真も撮っておいたほうがいいかもしれませんよ」と語るのがFC東京の熊田直紀だ。

3月のU-20アジアカップで5ゴールを記録し得点王に。ゴール判定とはならなかったがこのシーンは圧巻だった。

すごっ!

181cmの身長があり、体の強さと左足の決定力の高さを武器とする。

雰囲気的には2019年大会のエースであり、FC東京にも在籍した田川亨介(現サンタ・クララ)に似たものがあるが、よりボックス内で強さを発揮する選手といえるだろう。

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最近ではレアル・マドリーが関心を示していると報道されるなど、スケール感は間違いなくワールドクラスだ。

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