木村偉織がスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会を制圧。3戦連続ポール・トゥ・ウインで完勝

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリスは5月21日(日)、12時25分から14周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)を退け3連勝。第1大会オートポリスでフルポイントを獲得し、パーフェクトな開幕大会を終えた。

 第2戦の決勝レースから3時間弱のインターバルで迎えたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会オートポリスの第3戦決勝は、気温も上がるなかで12時25分にフォーメーションラップが始まった。

 スタートでは、ポールポジションの木村がホールショット。1コーナーにトップで入っていくが、2番手スタートの平良をかわし、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)が2番手に浮上する。その後方には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が4番手につけたが、1周目の第2ヘアピンではエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)とのバトルに巻き込まれてしまう。この混戦のなか小出はわずかに姿勢を乱し、ビダーレスが4番手、小出、トゥルーリと続いた。

 これまでオーバーテイクがあまり見られていなかった第1大会だが、3周目には平良が古谷をオーバーテイクし2番手に浮上すると、首位の木村とのギャップを縮めていく。一方、3番手の古谷にはビダーレスが接近していった。

 さらに、5番手となった小出の後方にイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)、トゥルーリ、さらに堤優威(Rn-sports F320)、フォーメーションラップでスタートできなかった野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)がつけ、5台のバトルが発生。序盤は各所で目が離せない展開となった。

 ただ、中盤以降は少しずつギャップが広がり、首位の木村は危なげなくリードを守ったままフィニッシュ。さらに6周目に記録した1分42秒179がファステストラップとなり、この第1大会オートポリスで3戦連続フルマークのパーフェクトを達成した。

 2位は平良、3位はビダーレスを退けた古谷という結果に。小出が5位、トゥルーリが6位でフィニッシュし、スーパーフォーミュラ・ライツでの初ポイントを獲得した。マスタークラスは3周目にトップに浮上したDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が連勝を飾っている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス スタート
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 古谷悠河をオーバーテイクする平良響
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 表彰台
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス DRAGONと今田信宏
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦オートポリス 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第3戦オートポリス 決勝結果

Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid

1   50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 14 1

2   1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 14 2

3   36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 14 3

4   51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 14 4

5   2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 14 5

6   37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 14 7

7   52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 14 11

8   10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 14 8

9 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 14 10

10   35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 14 6

11 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 14 9

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’42.179(6/14)
ペナルティ:
No.35は、2023全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条4.(3分前以降の作業および15秒前以降でチームクルーがグリッドから退去せず)により、罰金50,000円及び競技結果(24’20.158)に対して30秒加算とした。

2023全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権統一規則 第31条9.(フォーメーションラップ出遅れ車両に対する黄旗指示を行わなかった)により審査委員会は競技長に対して訓戒とした。

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