三笘薫がネイマール超えの世界7位!現世界最強の左ウィング10人

欧州サッカーシーンがここからがいよいよ佳境だ。

ここでは、『FourFourTwo』による、現世界最高の左ウィングBEST10を見てみよう。

先月も紹介したが、そこからランキングに変動が起きていたのであらためて紹介する。

10位 ルロイ・サネ(バイエルン・ミュンヘン)

プレミアリーグで若手として輝きを放った後、母国に戻ったがやや手荒な扱いも受けている。

バイエルンファンたちは、スピードとダイレクトさでブンデスリーガのサイドバックたちを破壊してくれることを期待していたが、彼は怪我とフィットネスに苦しんでいる。

しかし、今季はよりキレているように見えた。チーム内での熾烈なポジション争いの中で、サネは絶好調時を再現しているのだ。

ただ、シティ時代のように常にサイドに張り付いているわけではない。その代わりに、内側に入り込み、チームメイトと連係してギャップを突くことを楽しんでいる。これからもこれが続くことを願う。

9位 カリム・アデイェミ(ドルトムント)

ダイレクトかつ、ポゼッション時にもアグレッシブ。アデイェミは必ず相手SBを突破しようとする大胆不敵なウィンガーだ。

狭いスペースから抜け出すことができるこのスピードスターはトップスピードに乗ることを好む、そうなった時に彼を捕まえられたらラッキーでしかない。

ドルトムントのタイトル争いにおいて重要な役割を担った彼はレッドブル・ザルツブルクから移籍してきたドイツで躍動。徐々にではあるが、着実にゴールとアシストを増やしている。

まだ21歳とポテンシャルに溢れており、エリート街道まっしぐらだ。

8位 ネイマール(PSG)

ネイマールはこのリストでは唯一、世界のサッカー界でも類稀な選手だ。彼がその気になれば太刀打ちできない。

だが、怪我によって昨年末のW杯以降は失望のシーズンとなったため、今回は8位どまり。

足首の怪我でシーズン終了となったが、今季29試合で18ゴール17アシストを記録したという事実は、いまだにとんでもない才能があることを示している。

7位 三笘薫(ブライトン)

他のプレミアチームのファンはもちろんのこと、ブライトンファンでも今季前に彼のことをよく知っている人を見つけるのは難しかっただろう。

だが、今となっては、この日本人ウインガーは、その強力なドリブル技術でディフェンスを恐怖に陥れ、スピードで自らの試合に別次元を提供している。

ロベルト・デ・ゼルビ監督は、彼のことを外せない選手だと認めており、この日本代表FWはチームの中でより多くの責任を背負うようになった。

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今季全コンペティションで10ゴールを記録したことはブライトンにうまくフィットしたことを示している。ただ、この25歳が自分のリズムに乗れば、その数字はさらに大きくなるはずだ。

6位 ガブリエウ・マルチネッリ(アーセナル)

ノースロンドンで奇妙なことが起こった。15年間ほど落ちぶれていたアーセナルが、突然力を取り戻したのだ。その理由の多くは、より大きな責任を負うことになった若手選手たちの存在にある。

なかでも、マルチネッリはゴール、決断力、スペクタクルさで今季のプレミアリーグで最も優れた選手のひとりとなっている。

彼はクラブを愛しており、それは疲れ知らずのプレーとゴールを決めた時の歓喜の表情に表れている。後者(ゴール)はほぼ毎週起き始めている。ファンタスティックな21歳というだけでなく、選手としてファンタスティックだ。

5位 ジャック・グリリッシュ(マンチェスター・シティ)

1億ポンド(171億円)もの移籍金でアストン・ヴィラから加入して以降、ジョゼップ・グアルディオラ監督のメソッドへの適応に苦労したことは本人も認めている。

だが、スペイン人の指導を1年受けた後、このイングランド代表選手は輝き始めている。

テクニックに優れ、足元で俊敏にボールを操るグリリッシュは、相手DFを自分との交戦に引き込む。その結果として、シティの他の恐ろしいタレントたちが暴れるためのスペースを作ることになる。

まだ、ゴールとアシストは2桁に達していないものの、スタッツも徐々に改善(アシストは2桁に到達)。

常にボールをキープし、チームの押し上げに貢献するなど影響力は確実に表れている。さらなる活躍に期待したい。

4位 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

オランダ人のエリック・テンハフ監督が着任して以降、ラッシュフォードは躍進を見せ、キャリア最高のシーズンをエンジョイしている。

クリスティアーノ・ロナウドの退団により、ステップアップと活躍を求められたが、彼はそれを見事に実行。

W杯後、25歳の彼は定期的にゴールを決めてきた。最近はやや調子を落としているものの、スター軍団のユナイテッドは今でもいざというときにインスピレーションを得るために彼らのタリズマンを頼りにしている。

すでに素晴らしい得点量産シーズンを送っているラッシュフォードだが、さらに追加できる能力がある。

3位 ラファエウ・レオン(ミラン)

ポルトガルのワイドマンは今季もミランでゴールとアシストを量産し、準決勝にまで勝ち進んだCLでも印象的なプレーを披露した。

イタリア国外への移籍が噂されるなか、このポルトガル人は将来をミランに託し、成長がこのまま狂気的な上昇気流に乗ることを確信している。

世界最高のフォワードのひとりになるためのトリッキーさとフィニッシュを兼ね備えている。

2位 クヴィチャ・クヴァラツェリア(ナポリ)

クラブの守り神だったロレンツォ・インシーニェの退団でチームの運命が急降下すると危惧したナポリファンたちの心配は杞憂に終わった。

ジョージア出身のクヴァラツェリアの加入はその打撃を和らげただけでなく、ディエゴ・マラドーナ時代以来となるナポリのセリエA優勝にも貢献。

シーズン当初は全くの無名だったが、そのスピードと創造性でイタリアを驚かせた。

この22歳はナポリに残留すれば、クラブにさらなるタイトルをもたらすためのフィニッシュも兼ね備えている。今後数年でどこまで良い選手になるのか分からない。

1位 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)

スピード、バランス、トリッキーさを兼ね備えた彼は、常にスーパースターになることを運命づけられてきた。そして、それをついに成し遂げた。

昨季はレアルをCL優勝に導き、リヴァプールを撃破した決勝戦では唯一のゴールを決めた。

そのスピードとダイレクトさは、カリム・ベンゼマが中央で存在感を示すのに理想的。また、ルカ・モドリッチとトニ・クロースのレシーバーになる彼がいなければ、レアルの脅威は著しく落ち込む。

彼が攻略すべき唯一のものは、代表戦の舞台。ブラジル代表のレギュラーでありながら、いまだにネイマールの影に隠れている。だが、来年以降は彼が脚光を浴びることは間違いない。

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