日本人修道女に禁錮25年求刑 アルゼンチン、性的虐待裁判

 【サンパウロ共同】アルゼンチン中部メンドサのカトリック系障害者施設で、未成年者に性的虐待をした罪などに問われた日本人修道女、小坂久美子被告(48)に対し検察は19日、禁錮25年を求刑した。同国メディアが報じた。

 小坂被告は2017年、当時既に起訴されていた同施設の聖職者ら男5人の共犯者として逮捕された。公判では無罪を訴えていたが、検察は36人の被害者が出た事件で主導的役割を担ったとしている。

 小坂被告は愛知県岡崎市で生まれ、1977年に家族とアルゼンチンに渡った。聴覚障害などのある子どもたちが生活していたメンドサの施設で2004~12年ごろ住み込みで働いていた。

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