沿道に押し寄せる市民、歓声も 手を振るゼレンスキー氏

原爆慰霊碑への献花を前に、一礼する岸田首相(左)とウクライナのゼレンスキー大統領=21日午後、広島市の平和記念公園

 ウクライナのゼレンスキー大統領はG7広島サミット閉幕後の21日午後、厳戒態勢の広島市内を移動し、原爆資料館を訪問した。多数の警察官が配置された沿道は、一目見ようと押し寄せた市民らで混雑し、ウクライナ国旗を持って待つ人も。歓迎ムードに包まれる中、ゼレンスキー氏は車内で笑みを浮かべ、歓声に応えて手を振った。

 ゼレンスキー氏は午後5時20分ごろに資料館がある平和記念公園に到着。黒いトレーナー姿で、周囲を迷彩服の男性らに守られながら、出迎えた松井一実広島市長らと握手し、館内に入った。

 同6時過ぎに岸田文雄首相と共に原爆慰霊碑に移動。青と黄色のリボンが巻かれた花束を手向け、黙とうした。

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