【オークス】ルメール「リバティは違うレースをしていた」レース後ジョッキーコメント

21日、東京競馬場で行われた牝馬クラシック第2戦・オークスは、リバティアイランドが6馬身差の圧勝で、牝馬2冠を達成した。全体的にスムーズなレースの流れで、直線入り口でもあっさりと外へ持ち出し、ライバルが台頭する隙がまるでなかった。

オークス、レース後ジョッキーコメント
1着 リバティアイランド
川田将雅騎手
「この馬らしく走ることが出来てホッとしています。桜花賞を使ったことにより、そして東京に輸送したことにより少しいつもよりはテンションが上がり気味の競馬前だったので、道中も少し力みながらではありましたし、2400も初めてですし、その辺をケアしながら道中は乗ってきました。とても良い動きは出来ていましたので、今後のためにも少ししっかりと動かして、先々の戦いのためにと準備をしたつもりです。まずは僕が共同記者会見などで話しをさせていただいたゲートがきれるまで2秒ほど我慢していただきたいというお願いを皆さんしっかり聞いていただきまして、その結果、全馬無事にスタートをきることが出来たことをとても有り難く思います。なのでこれからもこの2秒我慢していただいて、今日と同じような感じで楽しんでいただけたら、本当に無事に競馬が成功される可能性が高くなりますので、これからもよろしくお願いします。そして、リバティ自身とても素晴らしい走りで皆様の期待に応え、2冠馬となってくれましたので、この先また無事に競馬場に連れてきて、皆さんの目の前でこの馬らしい走りが出来るように準備をしていきたいと思いますので、これからもこの馬を楽しみに待っていただけたらと思います。ありがとうございました」

2着 ハーパー
C.ルメール騎手
「ずっと冷静に走ってくれました。3、4コーナーでの手応えはあまり良くなかったのですが、リバティアイランドの後ろでベストポジションでした。坂を上がってリバティは違うレースをしていましたが、ハーツクライ産駒らしいスタミナを見せてくれました」

3着 ドゥーラ
斎藤新騎手
「稽古から具合の良さを感じていました。長い距離が合うと思っていましたし、馬がその気になれば、ここでもやれると信じていました。いいレースを見せてくれました」

4着 ラヴェル
坂井瑠星騎手
「返し馬から今までで1番雰囲気が良かったです。現状の力は出し切ってくれましたし、勝ちに行った分の4着だと思います」

5着 シンリョクカ
吉田豊騎手
「外枠が厳しかったです…人気馬の後ろを走れれば良かったのですが、外を回されました。直線も頑張ってくれましたし、強い競馬はしてくれたと思います」

レーン「レースに参加出来なかった」

2023オークス・コナコーストとD.レーン

7着 コナコースト
D.レーン騎手
「スタートしてすぐに隣の馬とぶつかって後ろからの競馬になり、レースに参加出来なかった。それでも7着まで来ているし、よく頑張ってくれました」

8着 ソーダズリング
武豊騎手
「1コーナーで少し力んだけど、その後はリラックスして走れました。4コーナーまでは手応えよく行けましたが、追ってからがひと息でした。距離が長いのかもしれません」

12着 ペリファーニア
横山武史騎手
「返し馬から少しでも落ち着くように工夫しました。理想的なポジションで、前にも壁を置けましたが、直線ではバラバラでした。状態は良かったのですが、距離が長かったのかもしれません」

レース結果、詳細は下記のとおり。

5月21日、東京11Rで行われた第84回オークス(3歳オープン・牝・G1・芝2400m・1着賞金=1億5000万円)は、川田将雅騎乗の1番人気、リバティアイランド(牝3・栗東・中内田充正)が快勝、桜花賞に次いでの勝利で牝馬クラシック2冠を達成した。勝ちタイムは2分23秒1(良)。

2着に2番人気のハーパー(牝3・栗東・友道康夫)、3着に15番人気のドゥーラ(牝3・栗東・高橋康之)が入った。

ライバルを圧倒して牝馬2冠、G1・3勝目

単勝1.4倍、断然の人気に応えてリバティアイランドが牝馬2冠を達成、ここでは力が違いすぎた。レースでは五分のスタートから道中は縦長の展開、ちょうど隊列の真ん中を追走した。向こう正面でも落ち着いたレース運びで、勝負どころからじわじわと進出。直線入り口でスムーズに前が開くとそこからは圧巻のパフォーマンスだった。桜花賞同様に素晴らしい差し脚を伸ばしてあっという間にライバルを6馬身突き放し、栄光のゴールへ飛び込んだ。殊勲の川田騎手は「この馬が勝つことを皆さんが期待してくださったと思いますので、そういう姿をお見せ出来て誇らしく思いました。」と同馬の走りを称賛、喜びの声を届けた。

オークスを勝ったリバティアイランドは、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は5戦4勝。重賞は2022年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、23年桜花賞(G1)に次いで3勝目。鞍上の川田将雅騎手は同レース2勝目、管理する中内田充正調教師は初勝利。

【全着順】
1着 リバティアイランド 川田将雅
2着 ハーパー C.ルメール
3着 ドゥーラ 斎藤新
4着 ラヴェル 坂井瑠星
5着 シンリョクカ 吉田豊
6着 ヒップホップソウル 津村明秀
7着 コナコースト D.レーン
8着 ソーダズリング 武豊
9着 ドゥアイズ 吉田隼人
10着 レミージュ 荻野極
11着 ゴールデンハインド 菅原明良
12着 ペリファーニア 横山武史
13着 エミュー M.デムーロ
14着 ミッキーゴージャス 戸崎圭太
15着 キタウイング 杉原誠人
16着 イングランドアイズ 横山和生
17着 ライトクオンタム 田辺裕信
18着 キミノナハマリア 三浦皇成

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