ギリシャ、与党過半数に届かず 再選挙の公算

21日、支持者を前に演説するギリシャのミツォタキス首相=アテネ(ゲッティ=共同)

 【アテネ共同】ギリシャで21日、一院制議会(定数300)を改選する総選挙が行われ、即日開票された。内務省の集計によると、開票率90%超の段階で与党の中道右派「新民主主義党(ND)」の議席数が過半数にわずかに届かない見通しとなった。ミツォタキス首相は21日夜、連立政権の発足を否定したため、7月上旬までに再選挙が実施される公算が高まった。

 今回選挙では最多得票の党に「ボーナス議席」が上乗せされる仕組みが適用されないため、NDは大幅に議席数を減らすとみられていた。近年の物価高騰や、57人が死亡した2月の列車衝突事故を巡っても批判を浴びたが、事前の予想を上回る結果となっている。

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