G7首脳に平和の折り鶴 原爆資料館でレプリカ贈る

G7広島サミットで各国首脳らに配られた佐々木禎子さんが残した折り鶴の複製品

 広島で被爆して12歳で亡くなり、平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんが残した折り鶴の複製品が、G7広島サミットで各国首脳らに配られたことが22日、関係者への取材で分かった。禎子さんの遺族は、平和や核兵器廃絶の象徴である折り鶴を通じ「平和を願う心、思いやりの心が伝わってほしい」と期待する。

 首脳らは原爆資料館を訪問した19日、岸田文雄首相や湯崎英彦広島県知事から、禎子さんと折り鶴を巡る物語の説明を受けた。

 関係者によると、複製品は重さ約1グラムのステンレス製で「G7 Hiroshima」の刻印入り。首脳らが芳名帳に記帳した机の上に置き、持ち帰ってもらった。配偶者や、韓国など招待国の首脳らにも配られた。

 禎子さんは2歳だった1945年8月6日、爆心地から約1.6キロの自宅で兄雅弘さん(81)らと共に原爆に遭った。55年2月に白血病で入院。病床で家族に治療費や薬代の負担をかけないよう苦痛に耐え、回復を願い千羽鶴を折り続けた。しかし、10月、家族に「ありがとう」と言い残し死去した。

佐々木禎子さん(遺族提供)
机の上に置かれた折り鶴のレプリカを手にするフランスのマクロン大統領=19日、広島市の原爆資料館
佐々木禎子さんが作った折り鶴

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