わたぼうしコンサート 作詩の部で高校生2人の作品含む7編入選  作曲の部も募集 6月8日まで

詩に込めた思いを話す田中さん(左)と辻野さん=諫早市、県立希望が丘高等特別支援学校

 障害のある人が書いた詩にメロディーを乗せて歌を披露する「わたぼうしコンサートinながさき2023」の実行委員会は、作曲の部の作品を募集している。入選した7編の詩に曲を付ける。6月8日必着。
 作詩の部は、長崎県内在住の8~79歳から計161編の応募があり、7編が選ばれた。作曲の部は、1人最大7曲まで応募可能(1編の詩に1曲)。応募資格は長崎県内在住者のみ。CDかカセットテープに録音した上で、楽譜かコードを示した紙を添付し、応募用紙とともに同実行委に郵送する。
 作詩の部では、県立希望が丘高等特別支援学校(諫早市多良見町)から2人が入選した。3年の田中結優さん(17)は昨年の奨励賞に続く受賞。「太陽と雪と時々音」と題した詩は、日の出の写真撮影で雪山を登る男性を短い単語でテンポよく表現。「雪山に合う落ち着いたメロディーを付けてほしい」と話した。
 農芸コース2年の辻野伶香さん(16)は、初めての応募で入選した。「農芸な私」の題で、野菜などを育てる学校での毎日を丁寧な文体でつづった。入選の知らせを聞いた時「最初はびっくりしたが、今はうれしい」と笑顔を見せた。
 入選者は7月2日に開かれる作詩者と実行委との交流会に参加する。コンサートは8月27日午後1時半から長崎市魚の町の長崎市民会館文化ホールで開催予定。問い合わせは同実行委事務局(電080.1382.2849)。

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