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2023年5月20日に公開された動画ではゲストに公明党参院議員の谷合正明氏をお招きし、LGBT法案と自民党との選挙区調整について語っていただきました。
自民公明提出の法案と立憲共産提出の法案の違いは?
【このトピックのポイント】
・LGBT法案は自民公明のものも立憲共産のものも取り組む施策は同じ
・法案成立によって担当大臣・省庁が決まり国会での議論が深まる
・自公の選挙区調整による不和について谷合氏は否定。解散時期は明言を避ける
谷合氏のプロフィールは以下の通りです。
岡山で活動できる候補として公明党から声がかかったことが、政治の道に進むきっかけになった谷合氏。
海外での活動が多くテレビも冷蔵庫もなかった自宅のワンルームマンションに、現国交大臣の斉藤鉄夫氏が訪ねてきたときのことを「当時は何とも思ってなかったけど、今思うと大変失礼なことをした」と振り返りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして谷合氏に回答していただきました。
LGBT法案今どうなってるの?
自民公明はLGBTへの理解増進法案の修正案を与党政策責任者会議で了承し、国会へ共同提出することで合意し、18日に提出しました。
もともとこの法案は、谷合氏が事務局長を務める超党派の議員連盟が2021年にまとめた法案がベースになっています。
今回国会に提出される修正案は当時のものから一部文言の変更はあるものの、谷合氏は「公明党としては意味の変更はないと法制局から確認した」とのこと。懸念される点については国会質疑で議論することとし、法案を提出する流れになりました。
一方で、立憲や共産は自民公明の修正案に反対。超党派で合意した2年前の法案を国会に提出する方針です。
谷合氏はどちらの法案であっても「実はやる施策は同じ」とコメント。法案を成立させることで担当大臣と担当する省庁を明確にすることが最も大事だと語りました。
現在は国会で同性婚やトイレの性区分の質問をしても、担当する大臣や省庁が不在のため「国会の質疑も深まらない状況」と谷合氏。
立憲や共産もその方向性は同じであるとし、LBGT法案について「この国会で必ず成立させて『決める政治』をやっていかないといけない」と意気込みを語りました。
さらに谷合氏は「LGBTQの問題は国内の問題ではない」と国際的な視点に言及。国際結婚やグローバル企業に触れつつ、外国人の日本での生きやすさや働きやすさを問われる問題であるとコメントしました。
谷合氏「G7の首脳宣言のコミュニケのなかにもジェンダーの話は当然出てくる。そうしたなかで国会の中に全くその法律がないって言うのは(よくない)。私はこの機会にしっかりと一歩前進させていくべきだと思います」
自民党との選挙区調整 難航してませんか?
公明党は次の衆院選に向け埼玉14区、愛知16区、東京29区に候補を擁立することを発表。さらに東京28区への擁立に向けて自民党と交渉中とのことです。
谷合氏によると自公の選挙区調整は昨年から幹事長同士、選対委員長同士で行われているとのこと。「10増10減の中で現職の自民党議員がいない選挙区に、公明党として議席を増やしていくというのは当然の戦い」とコメントしました。
この件について自公の不和を指摘する報道もありますが、MC鈴木邦和は「当たり前のこと」「選挙でどちらが候補を出すかは当然お互い希望が出るはず」と懐疑的。
谷合氏も「自民党現職がいる区に我々が殴り込む話ではない」と不和説を否定しました。
MC鈴木「これ今後どうなりそうですか?」
谷合氏「石井幹事長は最終段階に近づいているというようなことを言っていましたけどね」
谷合氏は選挙区が減る地域で自民党の調整が難航している事情に言及しつつ「お互いリスペクトしながら協議していく」とコメントしました。
最後に解散の時期について問われると「年内にあったとしてもしっかり準備してくことが大事」と谷合氏。「衆院選の場合、常在戦場という言葉がありますけど準備できてませんでした、負けましたというわけにはいきませんから」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
LGBT法案2つの法案の違いは?どうしてこうなった?
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