広島知事「平和の発信強める」 サミットで機運高まる

G7広島サミットの閉幕から一夜明け、記者会見する広島県の湯崎英彦知事(左)と広島市の松井一実市長=22日午前、広島市

 広島県の湯崎英彦知事は22日、広島市内で記者会見し、G7広島サミットについて「世界中の注目が広島に集まり、核兵器の被害に多くの人が思いを寄せた。世界的な機運が高まっている中で、平和の発信をより強めていく」と述べた。首脳の原爆資料館訪問などで「被爆の実相に触れていただいたことは大変意義深かった」と強調した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領の訪問は「世界に大きなインパクトを与え、平和に向けた力強いメッセージになった」と指摘した。

 会見に同席した広島市の松井一実市長は、平和記念公園で首脳に原爆慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」との碑文を伝えた。

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