政府、サミット批判に反論 「核軍縮へ成果」

記者会見する松野官房長官=22日午前、首相官邸

 松野博一官房長官は22日の記者会見で、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を巡り、核廃絶を求めていないといった被爆者らの批判に反論した。G7の共同文書「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を挙げ、成果があったと強調。「核兵器のない世界実現に向けたG7首脳の決意や、今後われわれが取るべき行動を示す力強い歴史的文書だ」と指摘した。

 G7首脳らが原爆資料館を訪れたとし「世界のリーダーに被爆の実相に触れてもらい、粛然と胸に刻む時を共有した」と訴えた。核廃絶に向け「現実的かつ実践的な取り組みを力強く進めていく」とも語った。

 ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア軍の撤退などを話し合うグローバルサミットを7月に開催するよう提案したことについて「他国の発言は紹介しないことになっている。首脳間の議論の詳細な説明も控える」と述べるにとどめた。

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