イオン川口でアンコールの嵐、コンサートで客絶賛 楽団全員が埼玉県警の武南署員 魅了した「エヴァ」

武南署員4人のおまわりさんコンサートに聞き入る買い物客ら=川口市安行領根岸

 埼玉県川口市安行領根岸のイオンモール川口で、武南署員20人や交通安全母の会など交通関連の6団体の人たち50人が買い物客にチラシを配り、交通安全のキャンペーン活動を行った。その後、センターコートで同署員4人の楽団が演奏する「おまわりさんコンサート」。買い物客らから「アンコール」の声援が起こり盛り上がった。

 コンサートで門井幸夫武南署長(59)が「このキャンペーンで悲惨な交通事故を1件でも減らしたい」とあいさつ。署員楽団のリーダーはピアノ担当で南鳩ケ谷駅前交番勤務の野村裕司警部補(50)で「仕事の合間にちょっとずつ練習してきました」。

 箱のような椅子を両手でたたくパーカッションは交通課の深山嘉仁警部補(50)で、担当する交通事故捜査のユニホーム姿で演奏。ベースギターは生活安全課でオレオレ詐欺防止を担当する阿部岳志警部補(42)。一番若手で演奏でも一番目立ったのがバイオリンの黒沢元貴巡査(24)。地域課で交番勤務だ。

 コンサートは交通課の女性警察官らが自転車の安全点検の仕方などを説明する安全教室もあった。演奏したのはアニメ「エヴァンゲリオン」のテーマや「フライミートゥーザムーン」など軽快でおしゃれな曲。アンコールに応じた曲はエトピリカだった。

 客席は小さな子の手を引いたり、ベビーカーの赤ちゃんと一緒の若いお母さんもいてほほ笑みながら演奏に耳を傾けていた。

 黒沢巡査は「やってて楽しかった。職場ではこんな事めったにないですから」と話していた。

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