自転車保険 義務化も「加入」66% 手続き進まず、啓発に力 千葉県ネット調査

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 千葉県内で昨年7月から自転車保険の加入が義務化されながら「加入している」と答えた県民が66%にとどまっていたことが、県のインターネットアンケートの調査結果で明らかになった。未加入で自転車利用中に事故を起こし他人にけがをさせた場合、高額な賠償金を請求されることがあるとし、県は加入を呼びかけている。

 調査は今年1月に県の調査協力員300人を対象に実施し、86.7%にあたる260人から回答を得た。

 自転車利用中の事故で、高額の賠償金支払い事例があることについて「知っている」は87.3%、「知らない」は12.7%で、高い認知率を示した。

 自転車利用者に「自転車保険に加入しているか」を聞いたところ、「加入している」は66%だったのに対し、「加入していない」は26.7%、「分からない」は7.3%で、加入済みが3人のうち2人にとどまる状況が明らかになった。

 県くらし安全推進課は、前年度の調査時と比べて「加入」の回答割合が6.8ポイント上昇した一方で、未加入者も多いことから「自転車保険加入の必要性について引き続き広報啓発を図る」としている。

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