CIS首脳会議、開催せず モルドバ、ロシアと決別姿勢

21日、モルドバの首都キシナウで行われた欧州連合(EU)加盟実現を求める集会で国旗や欧州旗を振る参加者(ゲッティ=共同)

 旧ソ連モルドバの親欧米派のサンドゥ大統領は21日までに、モルドバでは旧ソ連諸国で構成する「独立国家共同体(CIS)首脳会議は今後、開催されない」と地元メディアに述べた。モルドバでは6月に欧州連合(EU)加盟国と近隣諸国の連合体「欧州政治共同体(EPC)」の首脳会合が開催予定で、ロシアと決別する姿勢を強めている。

 サンドゥ氏は、CISを主導するロシアはモルドバの主権を尊重していないと指摘。ロシアとの戦略的パートナーシップに疑問を呈した。レチャン首相は17日、CIS議会間総会からの脱退手続き開始の文書作成を指示。政府はCISの枠組みで署名した二つの合意破棄も決定した。(共同)

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