米債務上限の協議が大詰め 歳出削減で野党側に譲歩も

バイデン米大統領との電話会談後、記者に説明する野党共和党のマッカーシー下院議長=21日、米ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】米国の債務上限引き上げを巡るバイデン政権と野党共和党の協議が大詰めを迎えた。バイデン大統領は21日、共和党が引き上げの条件とする歳出削減で譲歩する用意があると表明。22日にはバイデン氏と共和党のマッカーシー下院議長が対面で再び会談する。

 債務上限額は法律で定められており、1月に既に上限に達した。引き上げなければ6月1日にも資金繰りが行き詰まり、デフォルトに陥る懸念がある。上限を引き上げる法案の上下両院での審議時間を確保する必要もあり、残された時間は少ない。

 下院で多数を握る共和党は上限引き上げの条件として政権の主要施策を含む大幅な歳出削減を求めてきた。

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