エホバの証人周知内容「不十分」 元2世信者ら「虐待なくして」

記者会見する元2世信者の綿和孝さん(仮名、左)ら=22日午後、厚労省

 宗教団体「エホバの証人」がこども家庭庁に「教団として児童虐待を容認していないと信者に周知した」と報告したのを受け、元2世信者らが22日、厚生労働省で記者会見し、周知内容が極めて不十分だとする声明文を発表。元2世信者らは教団について「虐待行為を認めて謝罪し、虐待をなくしてほしい」と訴えた。

 宗教2世問題の支援活動などを行う3団体が共同で声明を発表し、教団にもメールで送信した。声明書では、教団が長年推奨してきたむち打ちは虐待に当たるとした上で、信者への周知では「むち」という単語すら記載されていないと指摘。むちは教団が容認しない児童虐待に含まれるため行わないことを強く要望した。

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