経済的な理由で治療が遅れ死亡 全国46例中6事例が香川県 民医連「サポート体制が必要」

香川県の医療団体が経済的な理由で治療が遅れ死亡した事例の調査概要をまとめました。

全日本民医連が全国703カ所の医療機関の患者や利用者を対象に行った調査です。

それによりますと2022年1年間に経済的な理由で国民健康保険料や治療費が払えなくなり、治療が遅れて死亡した事例は全国で46例ありました。このうち香川県では6つの事例がありました。

全国で亡くなった人のうち男性は67%で、毎年男性が多い傾向にあります。また、年代では60代が41%で最も多くなっています。

世帯構成ではひとり暮らしが63%で最も多く、借家やアパートなどは孤立しやすい傾向にあるということです。

調査概要を報告した香川民医連は「社会保障などの各種制度につなげるためのサポート体制が必要。また、無料定額診療事業を実施する医療機関をもっと拡充してほしい」としています。

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