ザポロジエ原発、極めて不安定 IAEAが懸念表明

ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発=3月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】国際原子力機関(IAEA)は22日の声明で、ロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原発が外部電源を一時喪失したことについて、極めて不安定な原子力安全の状況を示していると懸念を表明した。ウクライナは大規模な反攻を始めるとみられており、周辺でも戦闘が激化する可能性がある。

 ウクライナ原子力企業エネルゴアトムは22日、ザポロジエ原発が外部電源を一時喪失し、非常用ディーゼル発電機が作動したと発表。ロシアの攻撃で送電線が損傷したが、その後に復旧したという。

 欧州最大のザポロジエ原発はロシアが軍事拠点化しているとされる。

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