第107回インディ500デイ7/パワーがトップスピード。チップ・ガナッシ勢は2-3-4で好調を持続

 NTTインディカー・シリーズ第6戦にスケジュールされた第107回インディ500。22日に行われたプラクティス走行は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップスピードを記録。

 チップ・ガナッシ・レーシングの佐藤琢磨は3番手のスピードを見せ、チームメイトと共に上位につけている。

 2日間に渡って予選が行われ、決勝レースに出場する33台のグリッドが決定した。その翌日には決勝に向けてのセッティングを煮詰めていくプラクティス走行が実施され、13時から15時の短いセッションで33台が走行を重ねた。

 途中、キャサリン・レッグ(レイホール・レターマン・ラニガン)とステファン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド)がクラッシュを喫する。レッグは自力でクルマから脱出し、ウィルソンはセーファーチームに出されるも意識はあり、検査のために病院へと搬送された。16日からの走行で初めての大きなクラッシュで中断となったが約2時間のセッションで33台で2005周を走行している。

決勝レースさながらの慌ただしいプラクティス走行デイとなる
クラッシュを喫するキャサリン・レッグとステファン・ウィルソン

 この日のトップスピードを記録したのはウィル・パワー。予選ではTOP12クオリファイに進み12番グリッドを獲得しているパワーは、88周を走行し229.222mphをマークしている。

「僕たちはバイブレーションの問題を抱えているんだ。それをある程度克服できたと思う。(集団の)先頭で走行したり、中団で走ったり、後方で走ったりとかなりいいクルマだと感じた。僕たちは良い位置にいるんじゃないかな。馬力もあるし、良い状態だよ」とパワー。

 2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。3年連続のポールポジション獲得はならなかったが、2008年以来となる2度目のインディ500勝利を掴むことができるだろうか?

 佐藤琢磨は、58周を走行し35周目に228.382mphを記録し3番手。ポールポジションを獲得したアレックス・パロウは4番手とチップ・ガナッシが2-3-4と上位に入り、もうひとりのチームメイト、マーカス・エリクソンは13番手だった。

 残るプラクティスは26日カーブデイのみとなり、28日にいよいよ決勝レースを迎える。

2番手と好調のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)
アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)
走行の準備を行う佐藤琢磨(チップ・ガナッシ・レーシング)

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