仕事や学習に「オープンデータ」 5G・IoT・AIコンソーシアムの一般公開セミナー

一般公開セミナーで講演する脇克志氏=山形市・遊学館

 5G・IoT・AIコンソーシアムの一般公開セミナーが22日、山形市の遊学館で開かれた。山形大学術研究院理学部主担当教授の脇克志氏が「誰でも使えるオープンデータ~仕事や学びでの活用方法」と題して講演し、仕事や学習に役立つオープンデータの収集・活用方法を紹介した。

 脇氏は活用のこつとして、インターネット上のデータを集め、まとめて結論を導き出した上で、可視化することが重要だと指摘した。可視化によってデータへの理解が深まると述べ、「課題解決に向けたアプローチのため、オープンデータの活用が欠かせない」とした。

 オープンデータの定義を「二次利用可能な状態でネット上で公開されているデータ」と説明。国などが公開している公的統計情報を「統計オープンデータ」と呼ぶとし、個人の意見やうわさではなく「正確で信頼できる1次情報を入手できる」と解説した。

 政府統計の総合窓口「e―Stat」、地域経済に関するビッグデータを集めた「RESAS(地域経済分析システム)」によるデータ収集例も紹介した。セミナーはオープンデータ活用講座の導入セミナーという位置付け。講座の詳細は近く山形新聞紙上で紹介する。

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