相手をよく見て行動 飯豊一小、不審者の対応訓練

不審者に遭遇した際の対処法を実践的に学ぶ児童たち=飯豊町・飯豊一小

 飯豊町飯豊一小(竹田安路校長、169人)の不審者対応訓練が17日、同校で行われ、児童たちは校内への侵入に備えた避難の手順や、不審者に遭遇した際の対処法などを学んだ。

 同校では、地元の住民組織や防犯・交通安全関係団体、民間事業者などでつくる「ゆりの里子ども安全ネット」が2006年度に設立され、子どもたちの見守り活動に地域全体で取り組んでいる。今回の訓練は、同ネット顧問で置賜教育事務所青少年指導担当の山口直巳さんらが指導した。

 訓練では「学校に不審者侵入」との校内放送を受け全児童が一斉に体育館へ避難した。山口さんは不審者の見分け方や不用意に近づかないなどのポイントを実践的に解説した。「見た目では分からないが、あいさつしても知らんぷりするなどの特徴がある。相手をよく見て身を守る行動をしてほしい」と呼びかけた。

 また、同校PTAは週1回登校時の立哨指導を保護者全員で分担する「一っ子守り隊」を継続している。本年度は15日から始まり、10月まで約半年間にわたり通学路の8カ所で声がけや見守りを行う。

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