宗教2世、悩み聞かせて 法務省、SOSミニレター配布

法務省が配布する「こどもの人権SOSミニレター」

 法務省は23日、虐待やいじめなどの悩みを受け止めるため、切手不要で送付できる「こどもの人権SOSミニレター」を、今月から7月上旬にかけて全国の小中学校に配布すると発表した。本年度から相談例に「親の宗教のことで悩んでいる」との記載を追加した。「宗教2世」の苦悩をすくい上げたい考え。

 法務省によると、ミニレター配布は2006年度に開始。便箋と封筒が一体になり、相談内容を書き投函すると最寄りの法務局に届き、人権擁護委員や法務局職員が返信する。保護者や教員ら身近な人に知られたくない悩みを寄せてもらうのが狙いで、自宅や学校以外を指定して返信を受け取ったり、電話で返答を受けたりできる。

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