玉川徹氏、G7広島サミットは“失敗”と切り捨てる「ゼレンスキーさんを呼んだことは若干残念」

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5月22日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、テレビ朝日局員でコメンテーターの玉川徹氏(60)が出演。19日から21日まで開かれたG7広島サミットを「失敗」だと切り捨てる場面があった。

ウクライナのゼレンスキー大統領(45)は、G7首脳会談に出席するため電撃来日。岸田文雄首相(65)と対面で会談したが、戦時下での異例の来日とあって番組ではこれに至った経緯を説明。3月にウクライナを訪れた岸田首相がオンライン参加を要請したところ、セレンスキー大統領は対面参加を希望。今月14日、ゼレンスキー大統領がパリを訪れた際、マクロン大統領(45)に航空機を要請し、今回の対面での参加が実現したと伝えた。

G7広島サミットでは、これまで欧州の同盟国がウクライナにF16戦闘機を供与することに消極的だったアメリカが、これを容認。パイロットの訓練を実施するという考えを伝えていた。また、ロシアへの経済制裁に非協力的な国のリーダー核であるインドのモディ首相(72)とも会談が実現し、モディ首相は「できる限りのことをする」との考えを示した。

これについて、「今回のサミットはただのサミットじゃない」と切り出した玉川氏は、「“広島”で行われたサミットですよね。そういう意味で言うと、国際NGOノーベル賞を受賞したところも、そういう意味では失敗だった」と切り捨て。

原爆を落とされた“広島”という地でサミットが開かれたことから、“核軍縮”をテーマとしたセッションが行われ、核兵器のない世界に向け「広島ビジョン」が発表されたが、玉川氏は「確かにロシアの核の使用の仕方は非難してるだけど、自分たちが持ってる分には『しょうがないよ』と。だから、そういう意味で言うと、すべての核を無くしていこうというところは全然(話に)出てこなかった」と説明。

そのうえで、「(アメリカの)タイム誌が記事の最後に『広島の亡霊を声を聞くことが使命だ』といってた広島(原爆)で亡くなった人たちの声を聞いたんだろうか?このサミットは」と苦言。「対話という話にならなかった。結局、ゼレンスキーさんを呼んでしまったことで。そういうことで、僕は若干残念だと思う」と自身の考えを述べた。

ただ、玉川氏の意見に対してはネット上で「全てがそう簡単に理想通りいくはずがないだろう。いつもの通り、反対のための反対でしかない愚かさ」「広島でのG7にいま戦争真っ最中のウクライナを呼ぶ事以上の意義があるとは思えないんだが、玉川は何を失敗だと言うんだ?」「偏向コメントだね」「核はG7だけの問題ではない。だがG7首脳が揃って核被害の実情をみる事は前進の一歩と思う。開催地が広島だから出来た事。彼の一方的非難は当たらない」など、さまざまな意見が寄せられていた。

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