将棋の棋士編入試験を経て、プロ入りした小山怜央四段(29)は23日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第95期棋聖戦1次予選の1回戦で室岡克彦八段(64)を破り、デビュー戦を白星で飾った。引き続き行われる準々決勝に進んだ。
目標のプロ棋士として好スタートを切った小山四段は「結果を見ると、良かったと思う。今後ある程度やっていく自信になった」と話した。
小山四段は岩手県釜石市出身で、アマチュア強豪として全国大会で活躍。アマ枠のあるプロ公式戦で規定の成績を収めて棋士編入試験を受験し、現行制度では3人目の合格を果たした。戦後、棋士養成機関の奨励会を経験せずに初めて棋士になった。