自民、東京28区の方針伝達 公明候補の擁立認めず

記者会見する公明党の山口代表=23日午前、国会

 自民党は23日、衆院小選挙区定数「10増10減」で新設される東京28区を巡り、公明党候補の擁立は困難との考えを公明側に伝えた。東京都内の別の衆院選挙区で公明候補の擁立が可能かどうか検討を続ける方針も示した。関係者が明らかにした。ただ公明は早ければ25日に同区の候補を発表する構えを崩していない。調整の難航が予想される。

 東京28区を巡っては、自民は元職を擁立する方針。一方、公明は比例東京選出の現職を擁立する考えを自民側に伝達済み。自民が認めなければ、東京の他の選挙区で自民候補を推薦しない姿勢を示している。

 公明の山口那津男代表は23日の会見で「自民の出方を見守りたい」と述べるにとどめた。

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