プジョー、19歳のヤコブセンとジュニアドライバー契約結ぶ。2022年WECテストでは新人最速

 WEC世界耐久選手権の“最高峰”ハイパーカークラスに参戦しているプジョーは5月22日、マルテ・ヤコブセンとジュニアドライバー契約を結んだと発表した。19歳のデンマーク人ドライバーは今後、プジョーチームでシミュレーター作業を行い、テストセッションやレースの準備にも参加する予定だ。

 ヤコブセンは、昨季2022年11月にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたWECルーキーテストで『プジョー9X8』をドライブし、新人最速タイムをマークしている。

「昨年、バーレーンで初めてハイパーカーを運転する機会を与えてくれたプジョーファミリーの一員になれることを、とてもうれしく、そして誇りに思う」とヤコブセンは語った。

「プジョーは自動車産業の中心的存在であり、レースシーンにおいて素晴らしい歴史と伝統を持っている。僕たちが一緒になって本当に強いものを作り上げることができ、将来的に良い関係になることを願っているんだ」

「このスポーツの中で、一緒にいくつかの目標に到達できることを期待している」

 ヤコブセンは、新しいプジョーへのコミットメントと、ニコラ・ラピエール率いるクール・レーシングのELMSヨーロッパ・ル・マン・シリーズのプログラムを組み合わせる予定であり、来月のル・マン24時間レースでWECデビューを果たすことになる。

 プジョーのリンダ・ジャクソンCEOは、「ジャン‐マルク・フィノーとオリビエ・ジャンソニからルーキーテストに参加したマルテの話を聞いた時、私はすぐに『イエス』と答えた」と述べた。

「彼が私たちのジュニアプログラムに参加することをうれしく思う」

「プジョーは将来を見据え、若いドライバーや新星を発掘することを長年にわたって優先してきた」と続けたジャクソン氏。

「マルテ・ヤコブセンは、必要なスキルと資質をすべて備えた速い若手ドライバーであることが証明され、私たちは彼の将来のために野心的な計画を持っている」

マルテ・ヤコブセンは、2003年10月29日生まれのデンマーク人ドライバー
ヤコブセンはシミュレーター作業を行うとともに、テストセッションやレースの準備に参加する予定だ

© 株式会社三栄