海賊版漫画「ただ読み」やめて 文化庁、若者向け動画教材

文化庁がホームページで公開した、海賊版サイトを閲覧しないよう呼びかける動画教材の一場面

 文化庁が海賊版で漫画の「ただ読み」などの著作権侵害に加担しないよう高校生ら若者に呼びかける動画教材を初めて制作、同庁ホームページで23日に公開した。

 動画は約10分。著作権の仕組みや「ただ読み」関連の被害が2022年は約5069億円に及ぶ実態を紹介。海賊版は制作者に利益が還元されない「盗まれた物」と強調し、個人情報漏えいなどアクセスした人がリスクを抱える点にも触れる。

 授業での視聴を想定し、教員向けの指導案、生徒自身が考えを深める作業シートもページ内に載せている。

 被害対策に取り組んでいる一般社団法人ABJの担当者も動画に登場。正規版作品を楽しむように訴えている。

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