田植え前の棚田で泥んこ運動会 久米南、親子ら70人駆け回る

泥水をはね上げ、競技を楽しむ子どもたち

 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれている岡山県久米南町北庄の北庄棚田で21日、「泥んこ!運動会」が開かれ、泥まみれになった子どもたちの歓声が山あいに響いた。

 町内外の親子ら約70人が参加。田植え前の田んぼ2カ所(計約15アール)でドッジボールと綱引き、数メートル先に立てられた棒を競走して奪い合う「たんぼフラッグ」の3競技に挑んだ。初めは恐る恐る田に入った児童もすぐに慣れ、泥水をはね上げながら駆け回った。

 初めて参加した赤磐市立山陽東小4年男子(9)は「足がとられて動きにくかった。転んで全身泥だらけになり楽しかった」と話した。

 運動会は農家でつくる北庄中央棚田天然米生産組合(西河明夫組合長)などが地域活性化を狙いに2014年から開いている。

© 株式会社山陽新聞社