化粧、衣料品の売上高2桁増 百貨店の客「開放的に」

全国の百貨店の売上高増減率

 日本百貨店協会が23日発表した4月の全国百貨店売上高(既存店ベース)で、主力商品の化粧品と衣料品はともに前年同月と比べて2桁増となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行を控えてマスクをせず外出する機運が高まり、担当者は「顧客の心理が開放的になった」と分析した。

 訪日客の動向を示す免税品の売上高は前年同月比で3倍超となり、好調を維持した。コロナ禍前と比べて中国からの観光客は回復途上で、免税品需要はさらに拡大する余地があるとみている。

 百貨店売上高全体は前年同月比8.6%増と、14カ月連続でプラスとなった。

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