サルやタヌキの骨格標本 バッジに 池田動物園が7種類販売

池田動物園が販売している骨格標本の缶バッジ

 池田動物園(岡山市北区京山)は、飼育していた動物の骨格標本をあしらった缶バッジを販売している。「普段は目にしない動物体内の構造にも興味を持ってほしい」との思いが込められ、愛好家らの注目を集めている。

 缶バッジ(直径5.5センチ)は、エゾヒグマやシマウマ、ニホンザル、タヌキなど動物7種類の頭蓋骨の写真を、1種類ずつプリント。骨格のフォルムを引き立てるため背景はシンプルな黒一色とし、動物の名前やラテン語の学名を表記した。

 骨格標本は、同園で2000年以降に飼育、保護した動物たちのもので、エゾヒグマは18年に死んだ人気の雄「大地」。普段は教材として学校などに貸し出しているという。

 1個350円。今月発売を始め、同園がツイッターで告知すると「格好いい」「ほしい」などと好意的なコメントが寄せられた。

 企画した同園総務部の岩崎美波さん(26)は「さまざな世代の人に手に取ってもらえれば」と話し、入園を呼びかけている。

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