シャインマスカットに異変 未開花症、農水省30地域で確認

正常(左)と未開花症のシャインマスカット

 シャインマスカットの花が正常に開かず実の成長に影響が出る「未開花症」が、栽培されている46都道府県のうち30の地域で確認されたことが、農林水産省が実施したアンケートで23日までに分かった。農水省は「東北から九州まで広く発生が確認された」としているが、原因は分かっておらず、発生実態と原因究明に関する緊急研究を行うと発表した。

 農水省によると、未開花症は2017年ごろから発生が報告され始めた。アンケートは全国の都道府県を対象として今年4月に行い、30の地域から未開花症が発生しているとの回答があった。このうち19の地域では品質や収量の低下がみられたという。

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