性的少数者に強い抑うつや不安 民間団体のメンタル調査

 一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」は23日、全国の2千人にメンタルヘルスについて尋ねた調査で、自身を性的少数者と回答した21人のうち4割以上が、抑うつや不安を強く感じているとの結果を発表した。荻上チキ所長は記者会見で、権利保障の不十分さが影響していると指摘。政府に対し「健康問題だと認識し、議論や立法を」と訴えた。

 調査は昨年11月と今年4月、18~79歳の2千人にインターネットを通じて実施。抑うつを強く感じる人は全体の17.3%、不安感が強い人は14.3%で、性的少数者に限るといずれも42.9%となり、平均を大きく上回った。

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