妻の主演ミュージカルで音楽を担当する和田唱の音楽業界での軌跡

ロックバンド・TRICERATOPSの和田唱が、妻で女優の上野樹里主演ミュージカル「のだめカンタービレ」(10月3日~29日、東京・日比谷シアタークリエ)の音楽を担当することが発表された。

累計発行部数3900万部超の大ヒット漫画が原作。ドラマ、アニメ、映画化と日本中にクラシックブームを巻き起こした人気作で、初のミュージカル化。上野はフジテレビ系のドラマ版で主演をつとめ代表作となっている。

和田にとってミュージカルへの楽曲提供は初めてとなるが、「『いつかミュージカルの劇中歌を作曲してみたい…』思えばずっと前からそんな夢を抱いていました。そしてそれをかなえる機会が思わぬところから飛び出してきました」と喜んだ。

また、「この巡り合わせに感謝しつつ、僕のミュージカルというエンターテインメントへの愛情をありったけ注いで作曲したいと思います」と意気込んでいる。

「おそらく、製作発表会見やゲネプロ時の取材では〝夫婦共演〟が実現しそうなだけに、上演前からかなり話題を集めそう。製作サイドもそれを狙っての音楽担当への起用か」(芸能記者)

和田はイラストレーターの和田誠と料理家の平野レミ夫妻の長男で、義妹はタレントで料理研究家の和田明日香。

1995年10月に、和田が友人の紹介で出会った林幸治と曲作りを始め、翌年2月に知人を介して吉田佳史と出会い、セッションで意気投合したことから同バンドの結成に至り97年7月にメジャーデビューを果たした。

99年にシングル「GOING TO THE MOON」がポカリスエットのCMに起用され、バンドの知名度が一気にアップ。

同年発売アルバム『A FILM ABOUT THE BLUES』もバンド最大のヒットを記録、同アルバムのツアーファイナルで初の日本武道館公演を行った。

バンドは昨年25周年を迎え、和田は18年から本格的にソロ活動をスタート。同年10月にはファーストソロアルバム「地球 東京 僕の部屋」をリリースしている。

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