青森市の青森山田高校調理科の2年生30人が23日、同校で恒例の氷柱彫刻実習に取り組んだ。生徒たちは重さ30キロ、厚さ10センチの氷と格闘し、約1時間半かけて15体のエンゼルフィッシュを彫り上げた。青空の下、同校体育館前には、氷を削る音が涼しげに響いた。
生徒たちは2人一組になり、県氷彫刻会の会員らの指導を受けながら、制作に挑戦。風によってじわじわと解け出す氷に悪戦苦闘しながら、のこぎりやのみを使って削り出した。完成したエンゼルフィッシュの構図は上向き、横向き、下向きの3種類で、並べると泳いでいるように見えた。
三上瑚々さん(16)は、初めて使うのこぎりやのみを使うのが難しかった-としながらも「ひれの模様をしっかり出すように意識できた」と満足した様子。山信田(やましだ)芽生さん(17)は「氷が厚く、金魚のようになってしまったが、目がかわいいので120点」と笑顔で話した。