女性は若手ほど管理職を希望 政府の男女共同参画白書案

管理職を希望する人の割合

 政府が6月に閣議決定を目指す2023年版の男女共同参画白書の原案が23日、分かった。女性は若手ほど昇進に前向きで、20代の3割弱が将来の管理職を希望しているとの内容の調査結果を盛り込んだ。職業や家庭に対する考え方が変わる中、若い世代が理想の生き方を実現できるよう、古い制度や慣行を「令和モデル」に転換することを提言している。

 22年12月~23年1月、20~60代を対象にインターネットで実施した調査の結果から世代間の意識変化を分析。

 男女計2万人に対し、20代には「いずれ管理職に就きたいか」、30代以降には「20代の頃に管理職に就きたかったか」と尋ねた。「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」の答えの合計は、20代女性が28.9%と最も多く、年代が上がるほど少なかった。男性は20代、30代以降とも40%台だった。

 白書案は、男女共同参画が進み、昇進や管理職を望む女性が増えていると分析。ただ、女性の正規雇用比率は出産後に下がる現状があり、家庭との両立に課題を感じる人が多いとも指摘した。

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