「黄金の茶道具」競売に出品 秀吉のほうびと言い伝え

競売会に出品される「黄金の茶道具」

 豊臣秀吉(1537~98年)からのほうびとの伝承が残る「黄金の茶道具」一式が競売会に出品されることが23日、分かった。江戸時代に津藩主だった藤堂家に伝来した品で、競売会は27日に東京都内で開催。主催者は評価額を1億5千万~3億円と見積もっている。

 主催のシンワオークションによると、築城の名手として知られ、後に初代津藩主となる藤堂高虎(1556~1630年)に、秀吉が「黄金の茶室」で愛用していた茶道具をほうびとして与えたとする言い伝えが残っているという。

 茶わんや、湯を沸かす釜、火を入れる風炉など10点からなり、金と銀の合金製。金の含有率は80~88%。

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