カツオ窃盗訴訟取り下げへ、静岡 被害の船会社3社

静岡地裁

 静岡県焼津市の焼津港に水揚げされた冷凍カツオの窃盗事件で、被害を受けた船会社3社が、事件に関与したとして職員が立件された焼津漁業協同組合の和解案に応じ、損害賠償を求めた訴訟を取り下げる書類を静岡地裁に出したことが23日、分かった。漁協と職員ら3人が被告だった。船会社の弁護士が共同通信に明らかにした。

 漁協は4月、被害を受けた船会社15社に解決金計約6億7千万円を支払う意向を示し、今回の3社を含む少なくとも13社が和解に応じる方針を固めていた。訴訟取り下げの書類を出したのは大倉漁業(新潟市)、極洋水産(焼津市)、兼井物産(長崎市)。

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