ロ首相北京入り、李首相と会談へ G7に対抗、結束誇示

北京に到着したロシアのミシュスチン首相(中央左)=23日(ロイター=共同)

 【北京共同】ロシアのミシュスチン首相は23日、中国北京市を訪問した。ウクライナ侵攻に伴い米欧が発動した制裁による影響を回避するため、習近平国家主席や李強首相と24日に会談し、中国との経済協力拡大を模索する。中国は21日閉幕したG7広島サミットが中ロに厳しい姿勢を打ち出したことに反発し、ロシアとの結束を誇示してG7に対抗する構えだ。

 G7などはロシアの石油収入を減らして戦費調達を困難にするため、ロシア産の原油や石油製品に上限価格を設定する制裁を導入。ただ中国がロシアから輸入を拡大し、制裁の抜け穴になっていると米欧は懸念している。

中ロのビジネスフォーラムに臨むロシアのミシュスチン首相(前列右から2人目)=23日、中国上海市(タス=共同)

© 一般社団法人共同通信社